負けに不思議な負けなし
・やってはいけない事がわかる
前回の記事の通り2021年8月5日に資金たったの30万円からサラリーマンながら”ぷち”デイトレーダーとしてデビューをしたのであります。
もちろん、その道のりはご多分に洩れず「非常に非常に」険しいものでした。
冒頭のタイトルのとおりの格言
勝ちに不思議な勝ちあり
負けに不思議な負けなし
この言葉はかつて「野村克也」監督がよく口にしていた言葉です。
プロ・アマ合わせて数々の野球チームの監督を務めて秀逸な手腕を発揮、選手としても監督としても実績は十分すぎる野村監督。
幾度もゲームを経験する中で感じた事でしょう。
確かに「勝つとき」は勝つべくして勝ったと言える時もあるでしょう。
しかし「よく勝てたな・・・」とか「何で勝ったんだ?」または「相手が自滅してくれた」などなど、不思議な力が作用したり「運だったりまぐれ」と思える事で思わぬ勝ちを拾うことは珍しく無いですよね。
しかし「負けるとき」は負けるべくして負けたとしか言えないものです。
振り返ると原因はあれやこれや、もう簡単に幾つも挙げられることでしょう。
相手ピッチャー含め守りの鉄壁さにやられた、我がチームの打力不足、エラー然り、判断ミス然り、精神的に不安定だった、緊張して力が出せなかった、そもそも準備ができていなかった、などなど「外的要因」のほか「内的要因」が混ざり合って結果として現れます。
この「外的要因」と「内的要因」については最後に解説します。
やってはいけない7つの事
- 決算仕込み
- 持ち越し
- 長時間ホールド
- ナンピン
- 欲を張り過ぎる
- 銘柄を決めつける
- ヤケになる
ここからは私が1年間、つたないデイトレーダーとして見に染みて受けた痛み、損失、悲痛な感情、気づきや感じた事を踏まえて「やってはいけない」事を「7つ」に絞って取り上げ、実際のエピソードを交えてご紹介・解説していきます。
株のデイトレードを始めたばかりの人ならきっと誰もが経験したであろう、一見すると「当たり前」のように見えてしまう事ばかりです。
しかし!
その「当たり前」の事が出来ていないので「負ける」のです。
意志の弱さ、精神的なコントロールの難しさを痛感しています。
それでは「やってはいけない7つ」の項目を見ていきましょう。
①決算仕込み
これは私がデイトレードを始めて目をつけたことで、誰でもチャレンジしたことがあるのではないでしょうか?
企業の決算が良いと株価が上がると思い、まずはさまざまな企業の業績を調べ上げて良し悪しの予想を立てます。
そして「これは」と思う企業の決算発表前に仕込む(株を買っておく)
そして決算発表になって〇〇%増益、赤字から一点黒字、過去最高益、などなど「思惑通りの好決算」となり
とワクワクして朝を迎えると・・・
何で???
何でこんなに下がっているのぉ〜〜〜〜
という事が珍しくないのです。
もちろん思惑通りに上がっていたり「ストップ高」というおいしい経験もして来ました。
ではない
そうなのです。
買われた株が正義であって、業績が良いから上がる訳でもないのです。
私の経験上、決算は良くても結果的に株価が暴落することは多く、落ち方もハンパないので「決算仕込み」はギャンブルに近いですので辞めた方が良いでしょう。
②持ち越し
これも大変なこと。
上がると思って買った銘柄が思い通りにならないまま揉み合い、損切りのタイミングをズルズルと見送り、あげくに「大きく暴落」してしまって今さら損切りするに出来ない精神状態に陥る。
そして
という、何の根拠もない問題先送りによって「より大きな損害」を被ってしまうことは明白です。
そして更に「何日か経てばもう一度値が戻るのでは?」と思って保持することを決めてしまう。
それにより資金が「損切り損ねたクソ銘柄」に拘束され、「トレード機会の損失」にも繋がり資金効率を悪化させるのです。そして何よりもそんな銘柄と長く付き合ってしまう事で大した値も戻らず逆に損失が広がって泣く泣く損切りという結末が多いのです。
持ち越しはやめましょう。
③長時間ホールド
これは読んで時のごとく。
デイトレードはごく短い時間でトレードを成立させて資金をより効率よく回す事が大きな特徴。それにも関わらず1つのトレードを長ぁ〜〜〜〜〜く持っている場合ではありません。
私の経験上、長く持てば持つほど状況は悪化の一途をたどり、悲惨な結果を招きます。
こうならないように長時間ホールド(長時間にわたって保持し続ける)は辞めましょう。
④ナンピン
これはやりようによっては大きな武器になりますが、「下手なナンピン」は傷口を更に大きく広げるだけの「火に油を注ぐ」悪手。
機関投資家の目は誤魔化せないので餌食になるより潔く負けを認めて「早く損切り」してナンピンは辞めましょう。
⑤欲を張りすぎる
上がると思ってエントリーしてみたが「一度は上がって利確できた」のに利確せず、その上がった値が頭にこびりついてもう一度ここまで戻るという勝手な思い込みや期待を持ち、様子を見てしまう。
とうとう二度とその値には戻ることなく、しかも気がつけば「大きく値を崩した状態」になってあえなく損切り・・・・
常に「足るを知る」ことが大切です。
利益を出せたことに感謝をして有難く利確させましょう。
⑥銘柄を決めつける
勢いのある銘柄やボラリティ(値幅・値動き)の非常に大きな銘柄によく見られる「銘柄を決めつけてしまう」という思考。
かつての値動きを知っているからこそ陥るワナです。
謎の思い込みは捨てて、この銘柄はもっと上がるなどという勝手な決めつけは辞めましょう。
⑦ヤケになる
これもよくあります。
負けが混む、昨日やその前に大きく負けた事があるなど要因はさまざまですが、どうしても負のスパイラルに陥ると精神的に追い詰められて正常な判断が出来なくなります。
などという「変な腹のくくり方」をしていたのでは資金を溶かして終わります。
別に男らしくも何でもない変な潔さは捨てて、精神状態を適正に保ち「ヤケになる」のは辞めましょう。
「外的要因」と「内的要因」
これは何に対しても言えることですが、私たちが生きていく中で常に付き纏うことです。
「結果」にはなぜそうなったかという「原因」がいつも伴います。
「原因」にはいろいろな要素・要因が複雑に絡みあって私たちの精神や気持ち・考え方、更には行動に大きく影響を及ぼして事象・結果として現れます。
自分ではどうにも出来ない突発的な「ささいな出来事」がキッカケでいろいろ結果が変わってきますよね。
「外的要因」
これは自分ではコントロール出来ません。
株に例えると「日経平均株価」や「個別株の値動き」「各指数」「各企業の業績」「国内の景気・情勢」「世界の景気・情勢」などこれらの要因は株価に大きく影響を及ぼしますが私たち個人の力が及ぶものではありません。
また「株は人気投票」という言葉があるとおり、いくら自分が大好きな銘柄でも他の周りがソッポを向くような銘柄、人気がない銘柄では高騰しないように「見えない他人をコントロール」することは不可能です。
「内的要因」
これはまさに「自分次第」
つまり「自分でコントロール出来る」ことです。
寝坊してしまった、前日からの準備が出来ていない、損切りしない、決めたルールを破った、欲が出てきて利確を見送った、「この銘柄はこんなもんじゃない」と勝手に値を決めてしまう、「今だ!」とジャンピングキャッチをしてしまう・・・などなど。
まさに「自分次第」
みずからの取り組み方次第でいかようにも結果が作用し、良い方向にも悪い方向にも瞬時に触れ方が変わります。
買値より売値が上回れば利益につながるという「シンプルな現実」がある限り、これを効率よく積み重ねるにはどうすれば良いか?
これは株に関わっている人すべてに当てはまる最大の関心ごとであることは間違いないと思います。
外的要因がコントロール出来ないものならば、せめて自分でコントロールできる「内的要因」である精神的な部分、セルフコントロールを磨いていくなど日々訓練をする事が必要でしょう。
やってはいけない事まとめ
②持ち越し
③長時間ホールド
④ナンピン
⑤欲を張り過ぎる
⑥銘柄を決めつける
⑦ヤケになる
先に挙げた「やってはいけない事の7項目」をしっかりと禁止事項として刷り込み、せめて自分でコントロールできる「内的要因」である精神状態を適正に保ってより良いトレードを実行して行きましょう!
あっという間の1年
あれは 2021年8月5日 のこと
資金「30万円」からサラリーマンながら”ぷち”デイトレデビューを果たしてから・・・まさに「あっという間」の1年!
&nbs[…]