もしも一年後、この世にいないとしたら
前回の記事に引き続き、オススメ書籍、
「もしも一年後、この世にいないとしたら」
をご紹介します。
前回の記事では、
「大切なことを先延ばしにしていませんか」
というテーマに絞って「序章」をご説明しました。
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今回は、その「第1・2章」のご紹介です。
あなたはずっとこのまま健康?
突然ですが、本書の「清水先生」のことばです。
生涯においてがんになる確率は、男性では62%、女性では47%と報告されており、「2人に1人はがんにかかる時代になった」と言われています。2人に1人ということは、もし自分ががんにならなかったとしても、自分の家族ががんを体験するかもしれませんし、大切な友人ががんになるかもしれません。
そう考えると、すべての人にとって他人事ではない病気と言えるでしょう。
引用:「がんと無関係でいられる人は少ない」より
じっさいに具体的な数字で見てみると、ちょっと怖くなりますよね。
と思うなかれ!
がん患者の3人に1人は「生産者年齢」と言われる
15〜64歳!
もしわたしががんと告知されたら・・・
例外なく取り乱してしまうと思います。
- 「なんで俺なんだ?!」
- 「俺はついていない」
- 「いっそ死にたい」
こう思ってしまうと思います。
本書でも、最初に告知をうけると3段階に気持ちが移っていくそうです。
- 「解離状態」
- 「怒り」
- 「悲しみ」
①の「解離状態」とは、ぼう然として現実として受け止められない状態だそうです。
「これは夢だ」
「現実ではない」
「自分のことじゃない」
というような状態です。
そして徐々に現実を受け止めて「怒り」、「悲しみ」へと移るそうです。
当然ですが、自分のことで精一杯です。
ところが、本書の「清水先生」は、数百人のがん患者さんと向き合っているとこの様な方もいらっしゃったそうです。
ある20歳代の女性患者さんは、初めは「自分は世界一不幸だ」とふさいでいたのに、同じ病棟の高齢の男性を話すことで意識が変わったそうです。
その男性もおなじがんを患っているにもかかわらず
「家族のために頑張りたい」
「まだまだ誰かの役に立ちたい」
と話してくれたそうです。
彼女はその日から、
「誰かのために頑張りたい」
「もし私が元気になったら困っている人の役に立ちたい」
そう思うようになったそうです。
彼女は病気で大変な自分のことよりも、
「だれか」のため
この言葉に勇気づけられ、接してくれる家族や看護師のかたなどすべてのことに感謝できるようになったそうです。
わたしたちはどうでしょう?
すぐ動ける身体でありながら、席をゆずらなかったり、
「手伝おうかな?」
と思っても結局「手を差し伸べなかったり」
もっと感謝し、できる事があるのにやらない、
声をかけないなど、わたしにもたくさん覚えがあり過ぎて恥ずかしくなるばかりです。
健康な身体をムダにしないと心がけて「誰かの役に立つ」実行力と瞬発力を身につけたいものです。
「人生は有限だということと向きあおう」
やがて彼女は治療に耐えて回復し、元気に大学に通っているそうです!
彼女はこのように振り返ります。
「普通に生活ができることって、当たり前のことじゃないんですよね。そう思うと感謝の気持ちが溢れてきます」
そしてこうも答えています。
「以前は適当に就職して、誰かと結婚してぬくぬくと生活して行かれたらOKなんて思っていたけれど、そんなんじゃ、せっかくの人生がもったいないですよね。今はね、夢があるんです」
引用:苦しい立場でも「誰かのために頑張りたい」より
きびしい治療をうけるなかで自分に向き合い、考え抜いたり感じたりしたうえで出てきた素直なことばだと思います。
私たちは健康であるとき、自分が病気になることを想像もせずに暮らしています。
たとえ「健康」であっても人生の終わりはあります。
「限りがある」という認識はあっても「向き合っていない」ことの方が多いと思います。
「実は今日一日を生きていることは当たり前のことではない」
この言葉はハッとさせられます。
当たり前のように息を吸い、陽がのぼり、雨によって生物が恩恵を受けるなどなど・・・
私たちが「当たり前」と思ってしまって感謝していない現状が浮き彫りになります。
人間は、希少であるものに価値をおく習性があります。貴金属のゴールドも、そこらへんに転がっていたら、だれも見向きもしなくなるでしょう。同じように、時間が永遠に続くと錯覚していると一日を粗末にしてしまいがちですが、時間が限られているとすると、一日一日がとても貴重に思えてくるわけです。引用:「今日一日があることに感謝する」より
この言葉を胸に刻み、感謝の気持ちを持って生きましょう。
あなたへの課題
限られた人生をどのように生きれば自分の人生が ”有意義” だと思えるようになるか?
これは何も、余命〇年を突きつけられた人に限ったことではありません。
生きているすべての人に当てはまります。
「いまから」何年後になるか分かりませんが、すべての人はいずれは亡くなります。
その年数や月日がそれぞれ違う。
ただそれだけのことです。
わたしたちは健康であれ、闘病中であれ、「残された日々」を生きているのです。
ですから
「残りの限られた人生」をどう生きれば、
あなたにとって「有意義」な人生となるのか?
このことを考えて欲しいのです。
わたしも今は健康といえる状態ですので
- 「自分が病気になる」
- 「ガンを告知される」
- 「事故にあう」
などと考えたことはありませんでした。
しかし今は違います。
「大切な人との時間をなにより優先させたい」
そう思い、今やるべきことや、今しか出来ないことをリストアップして行動するようにしています。
それは何も大それたことである必要はありません。
「限られた人生である」
という認識をもてば、ささいな事も幸せです。
一緒に外に出かけるだけでも、ふだん見る景色もまったく違うし、身体にうける風にさえも気持ちや心が向きます。
あたり前の中の幸せや、
奇跡をかんじるだけで、
何をするにも感謝の気持ちが湧いてくるからです。
いまそこにある「奇跡」を知ることで感謝し、限りある時間、大切なひとを思いやる気持ちを持ちましょう。
そして「思うだけでなく」手をさしのべましょう。
①すべての人にとってがんは他人事ではない
②「誰かの役に立つ」実行力と瞬発力を身につけよう
③ 人生は「限りがある」ということに向きあおう
④限られた時間をどう生きれば有意義な人生になるか考えよう
⑤あたりまえに思えることに感謝しよう
2回にわたってご紹介してきました書籍、
わたしも自分が「いつまでも健康だ」という甘い気持ちは捨て、(もちろん健康維持には努めますが。。。)今という時間を大切に生きたいと思いかえしました。
次回は最終章まで、
「第3〜5章」をご紹介いたします。
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