腸内フローラを知れば人生が変わる
突然ですが「うんち」の1/3が
腸内細菌でできているって知って
いましたか?
うんちの構成は以下の通りだそうです。
- 腸内細菌
- 食べかす
- 腸の壁がはがれ落ちたもの
もちろん水分を除いた状態での話です。
しかし①の腸内細菌は意外です。
なにせ「細菌」と聞くと顕微鏡でのぞか
なければお目にかかれない微生物とばかり
思っていたので、あの「うんち」に対して
1/3も占めているとは思わなんだ。
健康な人のうんち(腸内細菌)を、抗生物質が効かない重症患者に移植する治療法「便微生物移植」。
効果は絶大で、成功率は92%にもなります。
いきなり「うんち」の話から始まり
ましたが、今回の記事では私たちの
健康維持には欠かせない!
「腸内環境」に特化した内容です。
恥ずかしながら、わたしは少し前まで
「腸」といえばただ単に食べたものの
要らない部分を外に押し出すためだけの
ものという認識でした。
しかし、この腸は「第2の脳」とも言わ
れるほど頭がよく、もの凄〜く大事!
この腸内環境を整えるだけでさまざまな
悪影響・アレルギーなどなどから守って
くれるありがたい存在なのです。
知っておくと、かなりお得で有り難い
内容ですのでしっかりと腸の勉強を
しましょう。
- ★もくじ★ 「やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実」
- 前編> 腸内フローラ10の真実
第1章 腸内フローラでやせる!若返る!病気を防ぐ!
第2章 腸内フローラで、心を守る!脳を助ける!
後編> 腸内フローラの「超」深い話
第3章 腸内フローラと人体の不思議な関係
第4章 理想の腸内フローラを求めて
「腸内フローラ」ってなに?
では本書の題名でもあります、
「腸内フローラ」
とは何のことでしょうか。
まず最初に、わたしたちの腸の中には
なんと!100兆以上の細菌が住みついて
いるのだそうです。
こうした腸内細菌たちは、人間が食べたものをエサにして、互いに競い合い、助け合いながら生きる”生態系”をつくっています。
その細菌たちの生態系のことを
「腸内フローラ」と呼びます。
「フローラ」って? 何?
フローラは「お花畑」に近い意味を
持つ言葉だそうです。
さまざまな細菌たちが腸の中で、まるで
花のように咲き乱れている様子を
「腸内フローラ」と呼ぶのだそうです。
腸内細菌は「花粉症」にも効果ある?
花粉症・・・
いまや日本人の3人に1人が悩まされ
ているアレルギー反応。
わたしも数年前にデビューしてから
というもの、本当にツライですッ!
なんでデビューしたのかキッカケが
分かりませんが、一般的には「免疫」
が暴走することで起こるそうです。
これは花粉症だけでなく、
- アトピー性皮膚炎
- ぜんそく
これらも免疫の暴走によるもの
だというのです。
どれもツライ症状ではありますが原因が
「免疫の暴走」によるものであれば
「免疫をなだめる」ことができれば、
完治せずとも症状を軽減できるハズです。
ではこの「免疫」とはどのような
ものなのでしょうか?
本来、免疫はウイルスや病原菌などの外敵と戦うための仕組みで、免疫細胞(白血球とも言われ、いくつかの種類があります)がつねに全身をパトロールし、敵を見つけては攻撃し、排除してくれています。
これを聞く限り、なんとも心強い
「正義のミカタ」といえる、
本当に有り難い存在ですね!
では、アレルギー発生の仕組みは?
しかし白血球が本来は無害な花粉などに過剰反応するようになり、暴走を始めてしまうことがあります。これがアレルギーです。
花粉症に効果がある? 2020年の春ですが・・・ 今年も花粉症もちにはつらい季節がつづいていますね。 わたしは約5年前[…]
誰でもできる免疫力をアップさせる方法は?
しかもこの有り難〜い免疫細胞は、
その7割が腸に存在するそうです!
では具体的になにをすれば免疫力を
アップできるのでしょうか?
一般的に3つの行動だといいます。
- 身体を温かい状態に保つ
- 体温より4°高いお風呂に入る
- 食べ物で善玉菌を摂取する
①と②は問題なく出来ますよね。
では③のように、腸内環境をよくする
「善玉菌を持つ食べ物」とはどのような
食べ物なのでしょうか?
主な食べものを挙げてみます。
- ヨーグルト
- 味噌・しょう油
- 納豆
- 漬け物
- 野菜
ヨーグルトは鉄板ですね!
何といっても「乳酸菌」と
「ビフィズス菌」などが
腸にいいのは有名です。
ではその他の食物ではどんな菌が
含まれているのでしょうか。
いわずと知れた、大豆を発酵させた
「麹(こうじ)菌」が含まれています。
これも同じ大豆を発酵させた製法。
「納豆菌」が非常に優秀な菌です。
漬け物には「乳酸菌」が豊富に含まれ
ているそうです。ただしょっぱいだけ
じゃないのですね。
野菜に含まれる「食物繊維」や
「オリゴ糖」は腸内細菌の栄養源と
なる役割があるそうです。
食物繊維の王様といえば
レンコンやゴボウ、そして大根です!
どの食材も安くて美味しいものばかり!
積極的に摂りましょう!
腸内フローラしだいで「やせ」にも「肥満」にもなる?
よく「太る」とか「やせたい」という
話題のなかで「肥満体質」という
言葉を耳にすることがありますよね。
同じ量を食べても「太る人」もいれば、
いくら食べても「太らない人」もいる。
今までは単純に「遺伝」だとか
「腸の吸収効率が違う」など
ハッキリとしていませんでした。
ところが2013年9月の世界的雑誌
「サイエンス」という雑誌に
腸内フローラの乱れが「肥満体質の原因」になる
という衝撃的な研究が
掲載されたそうです。
じゃないのかな?・・・ではなくて、
腸内フローラが肥満の「原因」
だと科学的に証明したというのです!
ある実験から証明したのはアメリカの
ワシントン大学の医療系の研究ですが、
実験で証明した方法は以下のとおり。
- 無菌マウスを数匹用意
- 「肥満の人の腸内細菌」
- 「やせている人の腸内細菌」
- それぞれをマウスに移植。
*無菌マウスとは、帝王切開で生まれた
マウスを一度も細菌と触れないように
育てられたマウス。
どのように人間の腸内細菌
(腸内フローラ)を移植したので
しょうか?
方法は簡単です。
人間のうんちの3分の1は腸内細菌でできています。これをマウスに与えてやると、マウスの腸内に人間とほぼ同じ腸内フローラを定着させることができるのです。
画像引用:本書籍より
やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実
なんということでしょう!
皆さんは知っていたかも知れませんが、
わたしは恥ずかしながらまさか腸が
関係していたとは知りませんでした!
肥満を防ぐ”腸内細菌”がいる!
まず「肥満の大原則」でいうと、
研究チームのゴードンさんはこのように
断言しているそうです。
「肥満させる細菌がいるわけではない。
肥満を防ぐ細菌がいないのだ!」
これは「天然のやせ薬」である
短鎖脂肪酸
が肥満を抑える主役だそうです!
このありがたい細菌はいったい何を?
どうすれば?わたしの身体に取り入れ
られるのだろうか?
画像引用:本書籍より
やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実
本書では、短鎖脂肪酸を以下の3つの
物質の総称だと説明してくれています。
- 酢酸
- 酪酸
- プロピオン酸
ひらたく言うと、ズバリ!
「お酢」
つまり「お酢」を飲めば同じ
効果が得られるというのです!
しかし、そんなにうまくはいきません。
お酢を飲んでも血液中に入ったあとに
「すぐに分解されてしまう」
とのことなのです・・・・
しかも、よくないのは
”お酢”を飲みすぎること!
- 分量が多すぎれば身体を壊す
- 歯への影響がある
なんといってもお酢は”酸性”ですから。
四六時中のむのは辞めましょう!
短鎖脂肪酸のつくりかた
お酢がダメならどうするか?
1番は、体内でつくってくれるのが最高
だというのですが、それには腸内細菌に
「エサ」をあたえるという考え方が
良いといいます。
具体的に摂取するのは・・・
「食物繊維」
本書では、バクテロイデスなどの
短鎖脂肪酸をつくる細菌たちは
「食物繊維」をエサとして生きている!
そうなると、昔から言われているように
ダイエットには野菜という理屈は理に
かなっているのですね。
結論!
やせるには野菜!
腸内フローラ10の真実
「まとめ」
① 腸内フローラを整えよう!
② 免疫力を上げて花粉症軽減!
③ 身体を温めるて免疫低下防止!
④ 免疫を上げる食べ物を摂取!
⑤ 短鎖脂肪酸は肥満を防ぐ!
⑥ 結論!食物繊維は腸のエサ!
本書を振り返ってみると、わたしたちは
腸内細菌と共に生きているということが
分かりますね。
免疫力はコロナウイルスにだけでなく
すべての病気予防に大きな力となって、
私たちを守ってくれます。
身体を暖かくして、食物繊維をたっぷり
摂って腸によろこんでもらいましょう!