アメリカ株を始めよう!
「あなたは米国株へ投資していますか?」
株式投資の経験が進むにつれ興味が湧いてくるのが「米国株」です。
何といっても世界最大のマーケットですから事実上、世界中の注目を浴びて世界中の人たちが投資しています。
まさに「世界一お金が集まる市場」というのは間違っていないでしょう。
そのため成長率も半端ないです!
あなたもそんな世界一の市場に投資チャレンジしてみませんか?
米国株市場はデカイ!
まず日本の日経平均株価の成長度合いについて、皆さんはどの様なイメージを持っておられるでしょうか?
ここ最近では「3万円を突破した!」とか「バブル時期に迫る勢いだ!」とかコロナ禍でもなぜか株価が上がり続けているなどとメディアで報じられていますよね。
この記事を買いている時点では28,000円台に下がっている時期ですが、その少し前までは確かに31,000円台に到達するなど日本株を取り巻く周辺も湧いていました。
一見成長している様に感じるかも知れませんが・・・
それではこちらを見てください。
画像元:日本経済新聞社の記事より引用
過去30年の日経平均株価の推移です。
バブルを最高としてその後ドカンと落ちて少し上がっては下がっては・・・このような繰り返しで最近30,000円台に回復したけれども今現在(2021年5月15日現在の時点)では28,084円47銭です。
まさに行ったり来たり、成長しているとは言えません。
対してアメリカはどうか?
画像元:SBI証券のHPより引用
この成長率を見てもわかるとおり、アメリカは幾度となく「〇〇ショック」などの危機を迎えてもそれを跳ね除けて「常に成長し続ける」という圧倒的な強さがあります!
2001年の同時多発テロや2008年のリーマンショックなど、事あるごとに一旦は下がるものの、見事に復活して更に成長を遂げ続けています。
いつまで経っても「のらりくらり」の日本とは雲泥の差です。
バブルの頃は東京の地価総額だけで「アメリカを買えた」という栄華を誇った過去があったなんて今や夢物語です。
アメリカ株に話を戻すと「企業に力がある」から株価が上がる、投資機関や個人投資家などがこぞって資金を投資するのも圧倒的な信頼感があるからにほかありません。
もちろん株式投資ですから暴落などのリスクはありますが、それはどこの国も同じこと。
不安定な日本国内の株式より米国株の方がより多くのリターンも望め、規模も違いますからあなたも名前を知っているアメリカ企業からでも良いので気軽に投資を始めてみることをお勧めします。
アメリカの証券取引時間は?
まず当然ですが、日本とアメリカには時差がありますので日本からアメリカ株を取引しようとすると日中の取引は出来ません。
ちなみにアメリカ国内だけでも広大な領土を誇る為に時差がありますが、証券取引所の時間はアメリカ東部時間を基準に統一されています。
そのアメリカ東部時間と日本時間の時差は約14時間程度。
そしてアメリカには日本では馴染みのない「サマータイム」という制度がありますが、そのサマータイム期間では13時間となります。
*サマータイムは3月の第2日曜日〜11月第1日曜日迄です。
〈アメリカ東部時間〉
9:30〜16:00迄
〈日本時間〉
通常時期:23:30〜翌朝6:00迄
サマータイム:22:30〜翌朝5:00迄
なお、通常の市場取引時間とは別にアメリカ現地時間の8:00〜9:30(市場が開く前)、そして16:00〜20:00(市場が閉じた後)には「時間外取引」が行なわれています。
日本でも同じような私設市場での時間外取引市場がありますが、アメリカでも同様に時間外に取引が可能です。
日本時間では以下とおりです。
【日本時間】
・通常時期:22:00〜翌朝10:00
・サマータイム:期間21:00〜翌朝9:00
ただし、時間外取引はブローカー同士の私設市場で行なわれるため、通常時間の取引と比較すると売買価格の変動が激しく大きくなるので取引前に条件があります。通常時間での取引がお勧めです。
2つのNISAの特徴
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日本株と米国株の違い
まずそれぞれの株を取引するにあたってどのような違いがあるのか確認していきましょう。
以下に米国株式購入の大きな特徴というか日本株式との違いを大きく5つほど挙げてみました。
- アメリカ$ドルで投資
- 1株から投資できる
- 銘柄は「ティッカー」表示
- 値幅制限なし!
- アメリカの休日
①アメリカ$ドルで投資
これは言わずもがなですね。
当然ですがアメリカのものはアメリカ紙幣で買うもの。
お手持ちの「¥円」を「米$ドル」に両替する必要があります。
それでもネット証券での取引では何も面倒なことや難しいことはありませんし、スマホ一つで簡単に出来ます。
また、「楽天証券」などネット証券会社によっては日本円をドルに替えなくてもそのまま投資できるというサービスを扱う証券会社もあります。
しかし私は一見お手軽で親切に見えるこの取引方法は手数料や為替の問題から絶対にお勧めしません。
(この点については後日改めてご説明します)
証券会社選びを間違えなければ通常通りの手順でドルに替えて米国株取引した方が絶対お得です。
②1株から投資できる
この点は日本株と比べてかなり大きいですね。
日本では最低株式購入数が「100株」からというのが一般的です。
例えばあなたが買いたい企業の株が「1株=2,000円」だったとしましょう。
最低購入数が「100株」ですから
- 2,000円×100株=¥200,000-
この場合は20万円の資金が必要です。
例えば具体例でいうと「日本電産」という企業がありますが2021年5月15日時点での1株あたりの株価は「約12,000円」です。
同じ計算で単純に120万円が最低でも必要です。
必然的に優良企業の株は価値が高いので株価も高くなり、100株単位からしか投資できないとなると潤沢な資金力があれば別ですが、一般的なサラリーマンや主婦・学生であれば手持ち資金と相談しても、投資できる企業株が限られてくることでしょう。
それに対して米国株は「1株」から投資できる嬉しい取引形態を採用しています。
そのため、超優良な企業であっても日本のように100株まとめて買わなくても良いのでどの株にも手を出しやすいです。
例えば、皆さんがよく知っている企業である「アップル」の場合は、2021年5月15日現在の株価は「127.45ドル」です。
もしも日本のように100株からしか買えなければ最低でも12,745ドル、1ドル=110円だったと仮定すると日本円に換算して「140万円以上必要」となってしまいますが、アメリカ株は1株からですので最低投資でいうと「1万4千円ちょっと」でアップル株が手に入ります。
③銘柄は「ティッカー」表記
「ティッカー」とは?
日本株でいうところの4桁の「証券コード」にあたります。
日本の場合は単なる4桁の数字で企業を区別・特定しますが米国株の場合は「アルファベット」を略した1〜5文字で表記されています。
正式には「ティッカーシンボル」と呼ばれています。
一例をあげると・・・
〈アップル〉
企業名:Apple Inc
ティッカー:AAPL
〈マイクロソフト〉
企業名:Microsoft Corp
ティッカー:MSFT
〈インテル〉
企業名:Intel Corp
ティッカー:INTC
このように、企業名の隣にあるアルファベットを略した1〜5文字で表記されたものが「ティッカー」です。
④値幅制限なし!
値幅制限とは、日本株でいう「ストップ高・ストップ安」にあたります。
その様な制限がないという事は「株価高騰によって大幅な利益を得られる」可能性もある反面、「株価暴落によって破滅的な損失を被る」リスクがあるのです。
ただし、アメリカ株には「サーキットブレーカー」といって大きな変動があった場合はある一定の時間だけ値幅の動きを制限する制度はあります。(たった数分の間だけですが)
⑤アメリカの休日
これは当然のことですが日本と祝日が違います。
アメリカも日本同様に祝日はマーケットが閉じています。
日本が平日だからと言って勇んで米国株の取引をしようとしても、肝心なアメリカが祝日にあたる場合はもちろん株式売買ができませんので注意が必要です。
参考までに以下に米国の祝日を記載しておきます。
1月1日 元日(ニューイヤーズデイ)
1月18日 キング牧師生誕記念
2月15日 歴代大統領を称える日
(ワシントン生誕記念)
5月31日 戦没将兵追悼記念日
7月4日 独立記念日
9月6日 労働感謝の日
10月11日 先住民の日
(大陸発見記念日)
11月11日 退役軍人の日
11月25日 感謝祭
12月25日 クリスマス
あらかじめ休場日を把握するなど売買する際は注意しておきましょう。
またもうひとつ。
アメリカ株には「お昼休み」がありません。
日本の株式市場では11:30〜12:30のお昼休憩がありますがアメリカ株においては取引し続ける市場取引形態を採用しています。
おもな証券取引所
日本には東京証券取引所をはじめ、札幌・名古屋・福岡と4つの証券市場があります。
そして東証には「東証一部」「東証二部」、「東証ジャスダック」、「東証マザーズ」と様々なカテゴリーに分かれています。
前述したとおりアメリカ株には世界中からの熱い視線・資金が集中して集まってきます。
その莫大な資金が集まる市場を取りまとめているアメリカの取引市場は何と!
「たったの2つ」です。
とてもシンプルですが、その分一つ一つの規模がとてつもなく大きく、役割も範囲もバカでかいものと想像されます。
①ニューヨーク証券取引所
通称「ビッグ・ボード」と呼ばれるニューヨーク市のウォール街にある世界最大の株式市場であまりにも有名な取引所です。
上場企業の時価総額の規模でいうと東京証券取引所の4倍弱あります。
この市場に上場するには「世界で最も厳しい上場審査」を受ける必要があり、優良な企業しか上場を果たせません。
銘柄でいうと古き良きアメリカだった頃からの老舗企業、大企業など誰もが知っている銘柄が中心です。
②ナスダック
おもに新興企業向けとしては世界最大の規模を誇る株式市場としての地位を確立しております。
近年成長が著しいIT企業などのハイテク銘柄を主としています。
GAFAという言葉を聞いたことがあると思いますが、アルファベット(google)、アマゾン、フェイスブック、アップル、そしてマイクロソフトやネットフリックスといった超人気銘柄が多数上場しています。
代表的な指数は?
アメリカ株式を構成している代表的指数といえば、おもに3つあげられます。
皆さんもよく耳にすることがあると思いますが簡単にご紹介します。
①NYダウ
「ニューヨーク・ダウ」はよくテレビなどのニュースで頻繁に耳にすることで内容はよく解らなくても聞いたことだけはあるという方も多いと思います。
アメリカで最も古い株価指数です。
正式名称を「ダウ工業株30種平均」といってアメリカ上場企業のうち、ダウ・ジョーンズ社が各企業の将来性や成長性、なおかつ投資家の関心度など30種に入るに相応しいと判断された30銘柄で構成された、まさにエリート銘柄です。
日本に例えれば「日経225平均」に近い指数といえるでしょう。
②ナスダック総合指数
ナスダック上場企業の「全銘柄」が対象となっています。
こちらの指数の算出は1971年2月5日時点での時価総額を「100」として算出しているのでおよそ50年前の指数を基準としています。
当然ナスダックではIT企業など、当時存在していなかったハイテク企業の集まりの様なものなので最高値を更新し続けているのも納得ですね。
③S&P500
この指数は「スタンダード・アンド・プアーズ」社が定めている株式指数でニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している企業のうち、代表的な500社を厳選して選んだうえで決められた基準に沿って算出・指数化したものです。
アメリカの両方の市場をまとめた指数的な役割をしていることもあってまさに「アメリカの今」が反映されているとして投資家からの参考になっている指数といえます。
また、「投資信託」では人気ナンバーワンの鉄板銘柄として様々な商品が出されているくらい有名な指数です。
アメリカ株まとめ
わたしが言うまでもなく日本の株式市場にくらべてアメリカ市場は国の規模にも比例してとてつもなくデカイです。
日本の総理大臣が交代するくらいでは株価の値動きに目を見張るものは無いかもしれませんが「アメリカ大統領」が交代するとそれに影響されて「日本の株価、いえ、世界の株価にも大きな影響」が生じます。
それくらい「アメリカ」は他の国々の経済やマーケットにおいて、そして戦争になるか?ならないか?など計り知れない影響力を持っています。
ピンチにも強い世界の基軸通貨である「アメリカ$ドル」を抱え、その影響力でどんどん、どんどん成長し続けているアメリカ株式に投資しない手はありません。
しょぼい成長、もしかしたら後退している日本株式市場よりも面白いのはこのような背景があるからだと思います。
最初は日本円からドルへ交換する際に「円高・円安」のタイミングなどを気にしていましたが、そんなことは気にせずに「早くから投資する」ことが最も大事なことだと気づきました。
まさに「やるなら今だ」
もちろんリスクはありますがそれはどこの国でも同じこと。
あなたも「アメリカという大きな市場」で投資にチャレンジして資産を増やしていきましょう!