【Voyage!箱から飛び出そう!】オススメ本〜自分の小さな箱から脱出する方法〜その2

今日は4年に1度の「うるう年」。

また、「肉の日」でもあるようです。

 

しかし巷では仙台でコロナウイルス発症確認(東北では初)とのニュース。

 

皆さんはトイレットペーパー足りてますか?

 

関係ないのに「変なデマ」が先行してトイレットペーパー買い占め?

日本で作ってるんだから「全然大丈夫」なのにね。

 

それはさておき昨日からの記事に引きつづきまして、

自分の小さな「箱」から脱出する方法 / アービンジャー・インスティチュート 【本】

 

こちらの書籍をご紹介いたします。

 

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法

 

 

 

第1章 「箱」という名の自己欺瞞の世界

第2章 人はどのようにして「箱」に入るか

第3章 「箱」からどのようにして出るか

 

 

こちらの書籍の目次はこのように「たった3章」と少ないです。

 

その分、ひとつひとつの章が濃いです。

 

ただ、中身はというと、ストーリー仕立てのうえ細かく仕切られていますので、非常に読みやすいです。

 

また、誤解されやすいのですが決してビジネスの専門書ではありません。

 

 

もちろんビジネスでもリーダーの心得や教育にぴったりですが、家庭での子供の教育にも、そして子育てに悩む「親」にもぴったりすぎます!

 

 

本当に年齢・性別とわずにオススメできる良書です。

(残念なのが電子書籍がないことくらい)

 

行動ではなく「心の持ちかた」についてストーリー性をもって分かりやすく記されている点がより入ってきやすく読みやすい構成になっています。

 


一見、あたりまえの事しか書いていないと感じる方はきっとこういうでしょう。

「そんなこと言われなくてもわかってるよ」

 

でも、得てしてこういう言葉がでる人ほど出来ていない、気づけないものです。


 

「素直」になって読みすすめれば、生きていくなかで気をつけるべき事をしっかり学べます。

とにかく抜群にオススメの書籍です。

 

では本日は昨日の第1章につづいて「第2章」をご紹介します。

 


関連記事

自分の小さな箱から脱出する方法   自分の小さな「箱」から脱出する方法 人間関係のパターンを変えれば、うまくいく! アービンジャー・インスティチュート/著 金森重樹/監修 富[…]


 

第2章 人はどのようにして「箱」に入るか

 

 

第2章は、なぜ人は今まで機嫌よく「箱の外」にいたハズなのに、「箱の中」に入ってしまうことになるのか?

という事を掘り下げます。

 


 

ちなみに箱の中に入るってどういうこと?

という方は、関連記事をご参照いただければと思います。

        ↓     ↓     ↓

【緊急事態宣言!抜け出そう!】オススメ本〜自分の小さな箱から脱出する方法〜その1

 


「第1章」では主人公の「トム」と、上司の「バド」だけでしたが、「第2章」ではトムの最終面接担当だった女性幹部、「ケイト」も登場します。

登場人物のおさらいです。


登場人物

  • トム・・・主人公(一人息子と妻に手をやいている)
  • バド・・・トムの上司(教育に長けている)
  • ケイト・・・トムを最終面接した幹部(女性)
  • ルー・・・トムの会社の伝説の男(老齢で10年前に引退)

 

ストーリー仕立てで登場人物も少なく、しかも内容がだれにでも覚えがあるような身近な失敗談がズラリ。

なおかつそれを放置ではなくて「こういう心がけ」をという解決策を提示してくれます。

 

前回記事の「第1章」では

行動そのものの問題ではなく、目に見えない自身の「心」の持ちかた

 

この部分に焦点が当たっていました。

 

すなわち「箱の外」か?「箱の中」に入っている状態なのか?

その心理状態について、上司のバドがトムに穏やかに説明してくれました。

 

そしてランチを挟んで午後から続きの話に「ケイト」も参加してその話に加わります。

 

そもそもなぜ「箱の中」に入ってしまうのか?

 

上司のバドは早々に結論づけます。

 

その理由とは・・・

 

 

「自分への裏切り」

 

 

「第1章」にでてきたフレーズ、

「自己欺瞞(じこぎまん)」にも似ていますね。


(自己欺瞞:関連記事はこちら)

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ここでの「自分への裏切り」とは

自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動

これを「自分への裏切り」と呼ぶ。

 

これを例える例として、「ケイト」は話はじめます。

 

わたしがエレベーターに乗って「閉まる」ボタンを押した。

閉まり始めたときわずかにこちらに走ってくる人が「見えた」。

そのときわたしは「ドアを開けて待ってあげなきゃ」と思った。

けれどもわたしは「そうしなかった」。

ドアが閉まり切ろうとするとそこに見えたのは

思いっきり伸ばされた腕だった。

 

ケイトに限らず、こういう経験はないでしょうか?

 

もちろんこのケースだとドアは開いて、その人はエレベーターの中に入ってきます。

 

その人と「目が合ってた」としたら超気まずいですよね。

 

 

でも、こんなことは生活のなかでいくらでもありますよね。


例えば、

「妻の家事を手伝おうとしてやめたとき」

「誰かに謝ろうとして謝らなかったとき」

「社内で、話は聞こえていたけど聞こえていないふりして手伝わなかったとき」


などなど。

 

これらは全て、

「自分が他の人のためにすべきだ」と感じたにも関わらず、それをしなかった。

→  「自分への裏切り」と呼びます。

 

実はこの時にはもうあなたは「箱の中」に片足を入れています。

 

「箱の中」に完全に入ってしまうのは、次項の通りのこの後の考え方によるのです。

        ↓     ↓     ↓

 

 

バドが「箱」に入ってしまった一例

 

 

そして上司のバドがかさねて「箱」にはいってしまった実体験をトムに話します。

その時の状況をまとめました。

 

・バドと妻と赤ん坊、3人で寝ている。

・午前1時頃、赤ん坊の泣き声で「バド」が目を覚ます。

・その瞬間、バドの頭によぎったことがある。

・「わたしにはすべき事がある。起きて赤ん坊をあやさないと。」

・「そうすれば妻は寝ていられる」

 

どうでしょう。

子育てをした経験のある方なら必ずとおる道です。

 

この時点ではバドはまだ「箱の中」には入っていませんよね。

さぁ バドはどうしたでしょうか?

 

「自分がすべきこと」に背く

 

バドが選択したのは「自分への裏切り」でした。

 


そうです。

バドは「起きなかったんです」

妻にまかせようと寝たふりしたんです。


 

でも、男性の方。

ここまでは「わかる、わかる」という人が大多数ではないでしょうか?

 

わたしも同じことをやってきた経験があります。

 


つまり、

「妻のために何かすべきだと思った自分自身を裏切った」のです。

(ソフトにいうと自分がこうすべきだと思った行動に逆らった)


 

しかし問題はここからです。

 

上記のようなことで終わればまだ「マシ」です。

 

私たち人間のひどいところはここからなのです!

 

 

 

現実をゆがめ、自己防衛する

 

 

 

バドは起き上がりませんでした。

 

「ぼくが妻のために起きて、赤ん坊をあやしてあげよう」と思ったハズなのに。

 

ここでとうとう完全に箱の中に入ってしまいます。

 

 

「妻が起きてくれればそれで済む」

「寝たふりしよう」

「そのうち妻が起きて、赤ん坊をあやしてくれるだろう」

「そうすればまた静かに眠れるというものだ」

 

バドは自分が最初にかんがえた気持ちを裏切り、妻が起き上がって赤ん坊をあやしてくれるのを待つことにします。

まだここまではバドは「かわいいもの?」です。

 

ここからが人間たるゆえんです。

 

少ししても起き上がらない妻。

 

狸寝入りのまま赤ん坊の鳴き声を聞きながら、バドは妻にたいしてさまざまな思いを巡らせはじめます。

 

 

 

「まだ起きないのか!」

「怠けものじゃないか」

「ん? 本当は眠ってはいないのでは?」

「僕にあやさせようと寝たふり?」

「だまそうだなんて嘘つきなやつだなぁ」

 

どうでしょう?

皆さんはどう感じたでしょうか?

 


「自分のことを棚にあげて」

「奥さんは子育てで朝も夜も起こされて疲れているんだ」

「自分が寝たふりをしておいて奥さんを責めるなんて」


 

などなど聞こえてきそうですね。

 

でもバドは本書のなかでこのようにクギを差します。

 

「でも、この場合、妻がほんとうに寝ているかどうかはそれほど重要じゃない。わたしがどう思っているかが問題なんだ。」

引用:114pより

 

ポイントはそこだと言います。

 

つまりこの時点まできてしまうとバドは妻のことをこのように見てしまいます。

 

「非常に怠慢で、怠けもので、思いやりがない、夫のことを考えていない、鈍感だ、ウソつき、ひどい母親、ひどい妻」

 

と、このように思いはじめる。

 

自分のことは、どう見はじめた?

 

 

 

人間はここまでくると「相手は加害者」、じぶんは「被害者だ」と思ってしまうようです。

 

妻のことは「ひどい妻」

では夫である自分はというと・・・

 

 

「仕事があって眠らなきゃいけないのに眠らせてもらえない可愛そうな男」

「家庭のために毎日勤勉に努めている敬う価値のある夫」

「赤ん坊の鳴き声を敏感に感じとった良いお父さん」

「こんな妻に我慢している、なんていい夫なんだ」

結論 : だから俺は起きなくていい!

 

・・・・・ちょっと

 

世の女性全員に「石」を投げられそうですね。

 

このように一度自分を裏切ってしまうとやらなかった自分を正当化するために、相手のせいになる材料を探しはじめて自分を被害者として結論づけてしまいます。

 

でもよく考えてみてください。

 

本当にバドの妻は「ひどい妻」なのでしょうか?

 

 

ここなんです!

私が「人間のコワイところ」といったのはこの背景にある部分です。

 

振り返ってみましょう。

 

そもそも今バドが例としてあげた今までの文章では、バドの妻はなにかした訳ではありません。

すべてにおいて、

 


  • バドが相手のためにやろうと思い
  • でもそうせずにやり過ごそうとして
  • 妻をうたがいはじめ
  • 「子供にとってひどい母親」
  • 夫を大切にしない「ひどい妻」

 

このように勝手に自分ひとりで思い描いてしまっただけなのです。

 

要は、

「現実をゆがめてしまう」

というところです。

 

 

 

 

でもそもそも何故こんなイヤな思いをすることになったのでしょう?

 

赤ん坊が深夜泣きはじめた事がキッカケ。

自分の感情に背いただけで問題発生。

「なんて妻だ!」

自分ひとりがイライラして会社へ。

 

たったこれだけです。

 


よく会話で

「何で嫁さんとケンカしたの?」

「ああ、ささいな事だよ」


 

カッコつけてるのじゃなく、

本当に冗談ぬきでささいな事なんですよね・・・・

 

では「第2章」のまとめです。

 

①自分が「他人のためにすべきだと感じた」ことに背く(自分への裏切り

②いったん自分の感情に背くと・・・

③「自分への裏切りを正当化する」理由を探しはじめる

④現実を見る目がゆがめられる(相手に勝手なイメージを着せる

⑤したがって人は自分の感情に背いたときに「箱」に入る

⑥「箱の中」にいると相手をひどく扱い、自分を正当化する。

 

 

自分の「箱」の中にはいってしまうという耳慣れないフレーズですが、ひも解いてみると難しい話ではないようです。

ただ、理屈ではですけど・・・。

 

実際、わたしも何度も「箱の中」にはいったり、これからも入る事になるでしょう。

 

この記事を書いていて反省することばかりでした。。。

まだまだ本書は盛り沢山な内容ですが「第2章」はこの辺で。

 

 

次回は最終章、「第3章」の

「箱からどのようにして出るか」

をご紹介します。

 

 

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