【家族の絆の感動物語】焼肉ドラゴン〜1日を精一杯に生きる。オススメ映画

  • 2020年3月15日
  • 2021年2月27日
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映画「焼肉ドラゴン」

 

 

今回は題名と内容があっていないために「ジャケ買いされない」、または「ジャケ観されない」映画の紹介です。

 

題名は「焼肉ドラゴン」

 

題名だけだと、

「いったい何の映画なの?」

 

としか思えないですよね。

 

あらすじは以下のとおりですが、ひと言でいうと、

「家族愛」にあふれた非常に引き込まれる良い映画です。

 

キャストは以下の通りです。

 

主なキャスト


  • 父(龍吉)・・・キム・サンホ
  • 母(英順)・・・イ・ジョンウン
  • 長女(しずか)・・・真木ようこ
  • 次女(りか)・・・・井上真央
  • 三女(みか・母の連れ子)・・桜庭ななみ
  • 末っ子の長男(ときお)・・・・大江晋平
  • 店の常連客(てつお)・・・・・・大泉洋
  • りかの不倫相手(はせがわ)・・大谷亮平

 

焼肉ドラゴン  2018年6月公開

動画引用元:Youtube PHANTOM FILM

 

家族の生い立ち

 

舞台は「昭和44年の日本、関西の地方都市」

それぞれ子連れの二人。

韓国人で父の「龍吉」は2人の娘をかかえているが戦争で左腕を失う。

韓国人で母の「英順」は1人の娘をかかえ、韓国済州島でおきた「四・三事件」で逃れるように日本に来日。

 

日本で出会った二人は子連れ同士で再婚。

国有地を不法占拠した関西の地方都市で、焼肉店をはじめます。

店名は「焼肉ドラゴン」。

 

その後、2人には「ときお」という末っ子、男の子が生まれます。

そして、大阪万博開催の1970年を迎えます。

 

あらすじ

 

画像引用元:ciatr[シアター]hpより

 

常連客で、家族同然の付き合いをしている「てつお=大泉洋」は次女の「りか=井上真央」と婚約。

しかし、区役所に婚姻届を提出しに行ったハズが、職員とケンカになりそのまま帰ってきます。

 

じつは「てつお」は過去に、長女である「しずか=真木ようこ」と交際していました。

でも「ある事件」が原因で別れた過去がありました。

 

「まだお姉ちゃんのことが好きなのでは?」

 

婚約している次女の「りか」は当然そう勘ぐります。

 

画像引用元:ciatr[シアター]hpより

 

(実際、心の中では未練タラタラのてつお)

 

「てつお」はケンカして帰ってきた事をすなおに「りか」にあやまり、2人は仲直りします。

でもその後の2人は、やはりギクシャクでうまくいきません。

 

一方で、長女の「しずか」はそんな2人に気をつかったのか、「好きでもない人」と付き合うようになります。

 

そして三女の「みか」はクラブのオーナーを務めている子持ちの男、

「はせがわ=大谷亮平」と不倫の関係に・・・

 

画像引用元:ciatr[シアター]hpより

 

 

そんな3姉妹ですが、末っ子の唯一の「男子」、「ときお」は中学生。

でも中学校では「イジメ」をうけていたのです。

それが原因で失語症をわずらい、不登校のまま留年となります。

 

「ときお」に悲劇が・・・

 

そんなある日、とうとう家族が思いもしなかった悲劇、あってはならない悲劇が訪れてしまいます・・・

 

わたしは母の泣き叫ぶ姿が目に焼き付いて、今もはなれません。

 

 

そんな中、「焼肉ドラゴン」は国から「立ち退き」を命じられることに。

「この土地は買ったものだ!」

「戦争でなくした腕を返せ!」

「”ときお” を返せ!」

父親である「龍吉」は役所の職員にこう叫びます。

 

それから・・・・

 

1971年の春。
とうとう、「焼肉ドラゴン」は取り壊される。

 

「てつお」は、ず〜〜〜っと思いを捨てきれなかった長女の「しずか」と結婚することができ、北朝鮮へ。

 

次女の「りか」は、常連客の男と結婚して韓国へ。

 

三女の「みか」は、不倫していた「はせがわ」との間に子供を授かり、「はせがわ」は妻とわかれて晴れて「みか」と結婚。

2人そろって日本でスナックを経営することに。

 

そして一家は離れ離れに。

 

画像引用元:ciatr[シアター]hpより

 

映画を観たまとめ

 

豪華キャストの中でも、韓国俳優陣の突出した演技がひかります。

 

とくに、「父親役」キム・サンホ

 

寡黙でしずかなる怒りを常に抱えながら、それでも家族に対する愛情は人一倍ふかい。

あの人間性をだせる一番の適した俳優をつかった、そして本人は演じ切ったと思います。

 

また、「母親役」イ・ジョンウン

 

家を切り盛りする、日本でいう「肝っ玉かあさん」

 

貧しいながらも肩を寄せ合う家族、もちろん連れ子だろうと関係なく家族を愛し、時には夫の連れ子の「しずか」に悪い虫がつきそうになると「本気」で追っ払ったり。

 

物語のじくとなる部分を、この2人がしっかりと作っていたからこそ、ストーリーに引き込まれ、感情移入できたのだと思います。

 


最後には大切な「店」を取り壊されて、

大切な「家族」とまで離れ離れになるのですが・・・


 

わたしが最後にすくわれたと思うシーンは父親の言葉でした。

 

画像引用元:ciatr[シアター]hpより

 

最後のシーンの「父」のセリフ

春の舞い散る「桜ふぶき」をみて・・・


「ワシらを祝福してくれとる」

「こんな日は、昨日がどんな日であったとしても、明日を信じられる」


 

このことばが胸をうちます。

笑いもあり、人間の感情むき出しもあり、涙ありの「かくれた傑作」!

 

この映画も、以前からオススメしている

「おいしい家族」

「コンティジョン」

同様にあまり知られていない名作です。

 


 

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「焼肉ドラゴン」ぜひ、観てみることをオススメします!

 

焼肉ドラゴン

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