「思考は現実化する」あきらめなかった人々
前回の記事に引きつづき、
思考は現実化する あきらめなかった人々 [ デニス・キンブロ ]
こちらの書籍、
今回は第四章〜第六章をご紹介します。
- 第四章
心の壁を突き破る - 第五章
何としても粘り抜け - 第六章
最大のチャンスは常に自分自身の中にある
第四章 心の壁を突き破る
著者は世にいう成功者に共通する部分があるといいます。
「自分を信じる」こと。
これは
「人は自分の心で思ったような人間になる」
につうじるものがあり、人は信じた道しか行かないのだから「思う方向に進む」
結果、たどり着くのは思った場所。
- 「なりたい自分の道を信じて進む」か?
- 「なれるはずがないと言う道を進む」か?
この2つしかないのです。
たった一度きりの人生の半ばで
「もうあきらめる」
のでは残りの人生に張りなどあろうはずがありません。
信じれば、どんなに不利に見えても、失敗だと思ても、少なくとも「向上」はかくじつに望める。
進歩できている自分を感じれる。
失敗なんてしていない自分に気づくはずです。
そもそも「チャレンジ」もしないでなあなあで生きるのは、あなたを信じてついて来た奥さんや、あなたをヒーローだと思っている子供たち、そしてこの世に産んでくれたご両親にも失礼というもの。
そして何より
「自分にウソをつく」
自分自身に失礼です!
私ならできる
前回の記事にもありましたが、ソウル五輪で金メダルを3つも獲得したアメリカの女性アスリート「フローレンス・ジョイナー」だって、
「自分を信じて」昼間、銀行に勤めながら過酷なトレーニングを課していたのです。
これを4年間も続けられたのは
「私ならできる」
そう思い続けた結果だと思います。
「思考は現実化する」あきらめなかった人々 前回記事のプロローグにつづき、今回はいよいよ本編のご紹介です。 今回ご紹介するのは 第一章〜第三章まで &nb[…]
結局は、
「人は自分の心で思ったような人間になる」
これに尽きます。
そして「信じる心」とは奇跡を引き起こす要素を持っていることは明白な事実です。
何かを成し遂げた人たちが得た結果をみれば、その信念に裏付けられたものであることは容易に想像ができます。
しかし私たち人間のほとんどが、それを分かっているのに目を背けてしまいます。
かくいう私もなん度も経験があります。
例えば「英語」の勉強もそうです。
海外旅行へ行くたびに
「ああ、あの時もうちょっと続けていれば良かった・・・」
などと、なんど後悔したことか。
心のどこかで「信じきれていない」自分がいたと思います。
この「信じる心」がおおきな利益を生み出す原動力となり得るのです。
自分で限界を設定している
わたしたちは日常で、
「無理」
という言葉をよく使います。
本当に不可能なことや場合や状況にもよりますが、これを「けんそん」や「控えめに言って」いるのであればいいのですが、ちょっと頑張れば出来るのに「本心から無理」と決め付けていないでしょうか?
ひとは「自分の経験」から
出来ること、出来ないことを判断するといいます。
そうであるならば、「経験」を増やさなければ出来ることが非常に少なくなってしまうということになります。
そしてもう一つ大切なのが
「想像力」
前回の記事でいう「想像力・アイデア」がなければTVもスマホも世に出なかったことでしょう。
もしスマホの開発者が「限界を設定」していたらいまだにガラケーが主力だったのかもしれませんし、自分で動画をとるなんていうことも出来なかったかもしれません。
ものごころがついて今のあふれる電子機器にふれた子供たちは何の不思議もなく使いこなします。
それはもはやスマホがあるのが「当たり前」の世界になっているからです。
それは信じるよりも強い、「無意識」です。
まずは「信じないことには」動こうとしませんよね。
蛇口をひねれば水が出ると疑いもなく「信じているから」蛇口をひねろうという「行動」をおこすワケです。
つまり「信じる」とは心をうごかすための「引き金」なのです。
何かを成し遂げるためには、それが何であろうと、まず
「成し遂げられると信じなければなりない」
自分で「壁」を作るな、線を引くな!
「人生はあなたが信じたとおりのもの」になるのです。
第五章 何としても粘り抜け
「成功者や創造的才能に恵まれた人でも、失敗や挫折、
苦しい時代を味わったことのない者などいない」
これは私たちの身の回りの人を見ても同じことが言えます。
いっけん順風満帆で人生を謳歌しているように見える近所のおじさんだって、それなりに「失敗や惨めな思い」を経験して今があるのです。
ただ、そこで諦めないで「やり抜いた」からこそひとつ上の段階にあがれたワケです。
ちょっと失敗した、向いてないな、などとたやすく別の道を選び続けていたのでは「たった一つ」のことさえ満足にできない。
やり切って初めてものごとは完結するのです。
ちゃんと「とどめを刺す」ことが重要です。
忍耐は勇気より大きな力を持つ
忍耐力のある人というのは、自分の払う犠牲を気にして立ち止まったりはしない。
主たる目的のために山を越えようが、広大な土地をさまよおうが、大海を渡ろうが、とにかく何としても目標に到達しなければならないと心得ている。
何かを成し遂げる、思い描いた場所や地位に到達するにはエレベーターでは行けません。
その場所に行き着くまでの「プロセス」がかならずあります。
山を登るのだって「登りかた」は人それぞれ。
迂回してなだらかに登るひともいれば、最短距離をいく「急な道をまっすぐ」登るひと、様々です。
ただし最初は意気揚々と登りはじめても「登りつづけなければ」頂上まで到達できません。
最初は「勇敢」に挑んでも、途中でガマンできないで引き返してはただの苦労に時間を費やしたに過ぎません。
このように「忍耐」はどんな勇敢な「勇気」よりも重要でおおきな力を持っているのです。
「忍耐」によって閉ざされた扉もさいごには開けられるし、かたい岩もいつか崩れる。
あの一滴の水滴だって、岩に穴をあけるのですから!
自分を信じてやり続けましょう!
継続しなければそこで止まるのだから。
失敗の本質
わたしたちは「失敗」という言葉に否定的な意味をもっています。
しかし著者は以下のように肯定します。
失敗はわれわれを鍛錬してくれるとともに、成功をもたらす偉大なる師でもある。
ほとんどの者が挑戦と失敗を繰り返すことによって学び、最後には失敗を成功への前提条件に変えるのだ。
つまり、「失敗」したあとが大切。
- 失敗のたびに必ず何かを学ぼうとするか?
- 失敗のたびに何かのせいにして不満を抱くか?
後者はあきらかに「せっかくの失敗」を生産性のないものにしてしまっています。
何も学ぼうとせず人や環境のせいにしていてはまた失敗するでしょう。
それに対して前者はつぎのステップに進んでいるといえます。
「これで何がいけなかったかわかった」
「次はこうしよう」
「はい、次!」
行動しつづける精神はきり替えの早さにも比例します。
そして精神的な部分では、「失敗」をこのように定義しています。
失敗とは大切な情報をくれる、役に立つ案内人であって、あきらめようという合図ではない
これはなかなか勇気づけられる言葉です。
「あきらめろ!」という合図ではなく、成功への案内人とかいしゃくしているのです。
「失敗の本質」とはやらかしてしまった「過去」ではなく、これからの行動や考え方に活かす「未来」にあるのです。
第六章 最大のチャンスは常に自分自身の中にある
「どこに向かっていようと、生い立ちや学歴がどうであろうと、
最大のチャンスは常に自分自身の中にある」
成功者といわれる人たちがもともと持っていたもの。
それは莫大な財産などではない。
彼らにあったのは「必ずやり抜く」とうエネルギーと意志だけだった。
元手の資金もとぼしいなかで、全力を尽くした成果である。
それは「チャンスと時間は平等」に与えられていることを教えてくれています。
誰もが社長である
いまの自由で開かれた社会において我々はみな、一人一人が個人として自分の会社をもち、社長を努めているのとおなじ。
このように著者はいいます。
つまり社会にでている以上、社会的責任を負っている。
そうなるとこのように捉えることができます。
「株主」はあなたとあなたの家族で、これから株価を上昇させることがあなたの仕事。
家族はあなたに信頼を置いており、その信頼に応えるのがあなたの責任なのだ。
いまの世の中は目まぐるしく変化しています。
この変化に対応できなければ「社長」はつとまりません。
「変化していく」とう事実はむかしも今も変わりません。
その変化にどう対処していくか?
変化に対応できなければ成長もできない。
「あなた」という会社の倒産を意味します。
ですからどんな状況にあろうと失望して長いあいだ立ち止まったままでは事態は好転しませんし、一歩もまえに進めません。
人は人生から得られるものは自分の行動からしか得られません。
「今日まいた分だけしか、明日刈り取ることはできない」のです。
人生は進んでいく
時間は待ってはくれません。
そして、あなたの未来はあなたしか作れません。
誰でも歳をとるワケですからおなじ時間をいかに有意義なものにするか?
例えば10年後を想像してみてください。
いまあなたは25歳だとして10年後は35歳。
何かの資格をとろうと決意したとします。
10年間、そのための勉強をして資格を取れた、または取れなかったけれど必要な知識をえられた35歳。
10年間勉強をしようとしたけど途中であきらめてあれこれ手をつけて中途半端にして何も得られない35歳。
どちらも同じ35歳。
何をしようとも「勝手に35歳」になるのです。
そのとき「どんな35歳」になっていたいか?
いま、この時の行動が大きく分けることを認識しましょう。
将来のあなた、10年後のあなたに「ホメてもらえる」ようにワクワクしながら目標を持って行動しましょう。
決して大それた目標でなくでもいいのです。
かえって「小さな行動目標」のほうが達成しやすいです。
目標設定のコツ
- 何をするか具体的であること
- 計測できること
- 期日を細かく設定すること
「未来のあなた」のために自分を裏切ることなく「小さな行動」を積み重ねましょう!
記事の最後に
今回の記事の最後にステキな一文をご紹介します。
「どうしていいか分からなくなったとき、
わたしは根気よく石をたたき続ける石工を見にいく。
彼はおそらく100回も叩いたが、それに見合うだけのひび割れは認められない。
だが、101回目にようやく石は2つに割れる。それを成し遂げたのは101回目の衝撃ではない。
その前に振り下ろされた100回なのだ」
101回目のプロポーズではありませんが、何ごとも「積み重ね」が大切だということを教えてくれます。
コツコツが将来の自分に跳ね返り、大きな差となって現れます。
積み重ねましょう!