KDPセレクトと無料キャンペーンを利用しよう
前回までの記事で、とうとうアマゾン・キンドル出版であなたの本が世に出たのですからそれらが購入・読まれるなどしたときに「収益」が発生します。
あなたが登録した口座に「チャリ〜ん チャリ〜ん」と振り込まれるのです。
でも超有名な作家でもない限り、自分の本の存在を知ってもらえることは難しいですよね。
そこでたくさんの人に「あなたの本を知っていただこう!」という制度が「KDPセレクト」です。
そしてもうひとつ、無料キャンペーンという制度があります。
②無料キャンペーン
まずは ①「KDPセレクト」についてカンタンに説明いたします。
① KDPセレクト とは ?
KDPセレクトは、より多くの読者を獲得し、無料で収入を増やすことができるようにする無料のkindle本プログラムです。居住している国に関係なく、すべての著者および出版者がKDPセレクトにkindle本を登録できます。
(kdp.amazon.co.jpより引用)
アマゾンからの説明では「無料で収入を増やせる」とあります。
これはどういう事かといいますと、アマゾン・キンドル本では「0円」つまり無料で配ったとしても「誰かが読んでくれれば」収入になるのです!
アマゾン・キンドル本の収益システムは大きく「2つ」あります。
- 本そのものを販売して販売価格の[35%]または[70%]の収益を得る
- 無料で読まれたページ数に応じて収益が得られる
本そのものが売れた場合の収益は想像しやすいですが、「無料で読まれたページ数」に対しても収益が出るとは?
これはたとえ「購入されなくても」発生する収益です。
こちらは「読まれたページ数」に応じて支払われるもので、本を買わなくても読んでもらえるだけで収益が発生します。
仕組みをカンタンに説明すると、アマゾン・キンドルには読み放題のサービスがあり、そのサービス名は「Amazon Kindle Unlimited(アマゾン・キンドル・アンリミテッド)」です。
https://amazon.co.jp/kindle-より画像引用
このようにキンドル・アンリミテッドの「読み放題」プランに登録している方たちは購入しなくても無料で読める本があるわけです。
もしあなたの本がこの「読み放題」プランに登録している方に読まれる、「買わずに読まれた」だけでも、その読んだページ分だけ収益につながるという有難いものです。
②無料キャンペーンとは?
続いて②「無料キャンペーン」についてカンタンに説明いたします。
電子書籍を KDP セレクトに登録すると、90 日間の KDP セレクト登録期間ごとに最長で 5 日間、その電子書籍を無料で提供する “本の無料キャンペーン” を実施できます。本の無料キャンペーンは、KDP セレクトに登録した本を販売可能なすべての Kindle マーケットプレイスで実施できます。
(kdp.amazon.co.jpより引用)
カンタンに説明すると、あなたの出版した本を「無料キャンペーンに登録」させると「すべての人たちに5日間だけ無料」¥0円で販売できますよ♪
ということです。
先に説明した「アマゾン・アンリミテッド」の契約者以外の人たちにも「5日間限定」で無料で読んでもらえるのです。

タダで売るのやだな・・・
などと言うなかれ!
5日間タダで販売することで一人でも多くの人の目に触れる機会がふえるわけです。
それによって「読まれたページ数×0.5円」があなたの収益につながるのです。
例えばいきなり知らない人の本を¥299円を出して買ってくれるのかな?と想像してみてください。
著名人でない限りは「本そのものを売る」コトより無料でたくさん読んでもらって「ページ数を稼ぐ」ほうが現実的で効率的ですよね。
ここは素直に無料キャンペーンのお世話になっておきましょう!
ちなみにこの無料キャンペーンには期限があります。
期限は5日間という限定期間となっています。
この5日間とはどのようなものか?
例をあげてみます。
👉その¥299-が「5日間だけ」¥0-になるということです。
つまり出版したてホヤホヤの5日間だけ、無料で読んでもらおうというサービス期間のようなイメージです。
それにより広くさまざまな人たちにあなたの本を知ってもらえるキッカケとなるのです。それがこのキャンペーンのありがた〜い目的なのです。
実際、無料にすることで私のようなシロウトが書いた本が読まれているのです。
もちろん5日を過ぎると無料では購入できなくなり、最初にあなたが設定した価格にもどるわけです。
ですので無料キャンペーン開始から6日目以降は「キンドル・アンリミテッド」に登録しているユーザーだけしか無料で購入出来なくなり、登録していない一般のユーザーは¥299円を出して購入するほかありません。
その収益のイメージをカンタンに図にまとめましたので下の図を参照してください。
もちろん¥299円でみなが購入してくれれば「万々歳!」ですけど有名人でもない限りはそんなに甘くないですよね。
ここは切り替えて「本そのものを売る」+「タダで読んでもらってページ数をかせぐ」ことも狙いましょう。
いよいよ登録段階!
おじいちゃん・おばあちゃんでも出来る!
パソコン初心者でも電子書籍を出版できるくらいに「日本一わかりやすい」キンドル出版までの道!
いよいよここまで来ました。
[…]
KDPセレクトのメリット・デメリット
KDPセレクトに登録する、しないでどのような違いが生まれのでしょうか?
まず「KDPセレクト」に登録することで次のようなメリットを受けられます。
・販売の35% → 70%のロイヤリティを受け取る権利を獲得
メリットがあればデメリットあり。
KDPセレクトに登録した場合のデメリットは以下のとおり。
(90日を過ぎても自動的に解除されず変更手続き要す)
・価格設定の範囲が以下のとおりに制限される
(最低価格 ¥250〜最高価格 ¥1,250円の範囲のみ)
デメリットしては「90日間」はkindleストアの独占販売ということ。
つまり他では販売しちゃダメよ!
という事です。例えばあなたが「楽天ライティングライフ」など他社のセルフ出版サービスを「同じ本で」利用しようとしても90日間の縛りがあるという事ですね。
でも時間が過ぎればこの縛りもなくなりますし、わたしは別に他でも売ろうとは思わないのでデメリットと感じません。
注)90日を経過しても自動的に切り替わりません。自分で変更手続きをする必要があります。
また、価格設定についてはあなたが「KDPセレクトには登録したくない。35%でいいよ」という事であれば以下のような価格設定が可能となります。
・最低価格 ¥99〜最高価格 ¥20,000円 までの範囲
まあ、あまりメリットは感じられないと思うので迷わず登録しておきましょう。
「印税は半分でいいよ」という人もいないでしょう。
「読まれたページ数×0.5円の権利」を得る手順
「読まれたページ数×0.5円の権利」を得るには「KDPセレクト」へ出版した書籍を登録する必要があります。
以下にその手順を解説いたします。
まずはご自身のサインインした後のページを開き「マーケティング」をクリックしてください。
下の画像のとおり進めてください。
①本の無料キャンペーンに「チェック」をいれる
②「本の無料キャンペーンの実施」をクリック
①あなたの本のタイトルを入力
②「検索」をクリック
本が表示されたらそのあたりの部分をクリック
「選択した本」のエリアに表示されましたね。
最後に「続行」をクリック。
続いて「無料キャンペーンの期間」の設定画面へ移ります。
①無料キャンペーンの「開始日」を選択
②無料キャンペーンの「終了日」を選択
③「変更を保存」をクリック
おめでとうございます!
これで無料キャンペーンが適用されて幅広いみなさんに読んでもらえる可能性がグーンと上がりましたね。
売り上げレポートをみてみよう
ちなみに「レポート」という部分を選択すると、下の画像のように販売レポートを閲覧できます。
つまりあなたの本が「何冊売れた」のか、「無料で何ページ読まれたか」という項目を確認できるのです。
⬇︎ ⬇︎ ⬇︎
上の画像をみてください。
- 青い棒グラフが「本の注文数」
- オレンジの棒グラフが読まれたページ数
このようにあなたの本が何冊売れたのか?
無料で何ページ読んでもらえたのか?
こちらのページで確認してモチベーションをあげていきましょう!
①KDPセレクト
②無料キャンペーン
・この2つを利用してみんなに知ってもらおう!
・本そのものを売るより無料でたくさん読んでもらおう!
・「ページ数を稼ぐ」ほうが現実的で効率的!
それではあなたも「気軽にお金をかけずに」Amazonで電子書籍をどんどん出版してみましょう!
いよいよAmazonへ投稿する
目指せ!
「アマゾン・キンドル出版の道」ということで長きに渡り解説をしてきましたこのシリーズ。
今回はいよいよ最終段階「作品の出典・アップロード」[…]