3.【自分の中に毒を持て〜興奮と喜びに満ちた自分】岡本太郎のオススメ本〜その3

自分の中に毒を持て

 

自分の中に毒を持て【電子書籍】[ 岡本太郎 ]

 

今回も前回に引き続き、「岡本太郎」のオススメ書籍をご紹介します。

 

前回の「第2章」では、「自分をごまかさない道をえらぶ」という点におもきを置いていました。

 


  • 出るくいになろう
  • 「自分の人生」をいきる道を選ぼう
  • 世渡りの道より自分を生き抜く道をいこう
  • 自分をごまかすな 出来ない障害をならべたてるな
  • うまくやろうとするな

 

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今回ごしょうかいする「第3章」は、おもに人間関係について、しかも恋愛感におもきを置いているため、短くし、併せて「第4章」をご紹介します。

 

前回の記事のとおり幼少期はおさないながらに納得いかない事にたいしては、たとえ学校の先生であっても頑としてしたがわず、自分の信念に正直なこどもだったようです。

 

この気質が成長とともに激しい情熱を帯びるようになってその後の岡本太郎の道筋をたてていきます。

 

この章ではおもに青年時代、パリでの青春時代の回顧、そして「生きること」への葛藤が生々しく記されています。

 

 

第1章 意外な発想を持たないとあなたの価値はない

第2章 個性は出し方「薬になるか毒になるか」

第3章 相手の中から引き出す自分それが愛

第4章 あなたは常識人間を捨てられるか

自分の中に毒を持て【電子書籍】[ 岡本太郎 ]

 

 

第3章 相手の中から引き出す自分 それが愛

 

 

 

 

19歳でパリへ留学。

 

幼少からまわりに馴染めず、というよりも自分のいきる世界にきゅうくつさと孤独ともとれる淋しさを感じていた岡本太郎少年。

 

パリでの居残り生活によって彼本来の感性がヨーロッパの地でとぎ澄まされていきます。

 

芸術にかんしてはもちろん、人間関係という面でも日本では比べものにならないほどに積極的に初対面でも打ち解けて議論を交わすようになります。

生きるとは、愛するとは、人間とは、結婚とは・・・

彼の議論の場はもっぱら「街角のカフェ」で、1杯のコーヒーで何時間もといった具合です。

 

特に「女性」との交流は活発だったようで、何人もの「フランス女性との同棲」をかさねていたようです。

 

一緒にくらした時期は、3年、2年、1年、半年、3ヶ月、ときには1ヶ月や数日という同棲もあったとか。

 

結構モテたんですね。

 

そもそもキッカケはどのようなものなのかというと、

「目と目が最初に出会った瞬間、何かを感じ惹きつけられる」

 

まさに「ビビッと」きたらまっしぐら。

 

芸術も生き方も恋愛も、理屈じゃあない。

 

岡本太郎らしいです。

 

 

第4章 あなたは常識人間を捨てられるか

 

 

 

人間的にも作品においても圧倒的にワイルドな野性味をかんじる岡本太郎ですが、芸術にかんする根本3原則があるといいます。

 

芸術は・・・


  1. きれいであってはいけない
  2. うまくあってはいけない
  3. 心地よくあってはいけない

*ただし、「美しい」と「きれい」はまったく違うものであることだけは押さえてほしいとのこと。

 

上記の3つの感情、イメージはたんなる趣味、ムード、感覚的なものにすぎないのだそう。

 

一例をあげます。

岡本太郎が自身の、とある個展でのことです。

2時間以上も絵の前に立っていた女性がポツリと発しました。

 

「いやな感じ!」

 

このひと言にたいして岡本太郎はよろこびます。


それで良いのだ!

絵を見せた甲斐があるというものだ。

その人こそすばらしい鑑賞者だ。


 

岡本太郎はこう言います。

「あら、いいわね」

「しゃれてるじゃない」

「まことに結構なお作品」

なんて言われたら、ガッカリだ。

 

こちらは自分の「生きている証」をつき出している。

魂をこめた作品が心地いいものであるはずがない。

むしろいやったらしく、「ぐんっ」と迫ってくるものでなければならない。

 

 

魂をすくい上げられるような感動を味わうにはいたらず、

「あら、いいわね」

ていどの感情なんて芸術じゃない。

 

見て、通りすぎたとたんに忘れてしまう。

 

「いいわね」というのは、つまり、

「どうでもいいわね」

というのと同じことだというのです。

 

 

 

 

これを仕事にたとえればどうでしょう。

 

印象に残らない仕事

 

自分では一生懸命とり組んで、いわれたとおりにやりとげた。

 

でもお客様にとっては「あたりまえ」のレベルだったとしたら、感動はしてもらえませんよね。

 

ただ単に「頼んだものを頼んだレベルで完了させただけ」

 

悪い言いかたをすれば

「ガキの使い」レベル。

 

お客様はなにかを依頼するときに、しらずしらずのうちに「期待値」というものを持って発注します。

 

「これくらいのでき栄え」

「これくらいの商品」

「これくらいの味」

 

などなど業種によって様々です。

 

わたしなどは、先日ネットショップでサムネイルだけ見て購入したブルートゥース・スピーカーに感動しました。

 

私なりに、

「値段も安いし、きっとこれくらいのレベルだろう」

 

と思って届いた品物が思いのほか優れていたのです!

 

まさに「自分の期待値」をこえていたため、

満足ではなく「感動」

したのです!

 

 

 

仕事をする以上は「お客様」から

「もうこれっきり」

と思われたくないですよね。

 

頼まれたことを頼まれたレベルまでしかやらない。

 

間違ってはいないでしょうが、それではハッキリいって

 


「だれでもいい」

「あなたじゃなくてもいい」


 

そういうことです。

「これでいいや」では、お客様にも失礼です。

 

お客様は機械に仕事を依頼したわけではないのです。

 

「あなたという個人」に依頼してくださったのです。

 

たとえ「企業という信頼性」が後ろだてだったとしても、それをやり遂げるのは「あなた」なのです。

 

もし自営業であれば、なおのこと。

 

競合他社との差別化をはかる意味でも、その後の仕事も逃してはいけないものです。

 

最後のチャンスと思って精一杯に知恵を絞って工夫をこらし、

 

「もっと良いものに」

 

というふうに「お客様」のために自分自身の「当たり前」のレベルを高める努力をしよう!

 

そして「お客様の期待の上」を目指そう!

 

 

①目の前の仕事に魂をこめて取り組もう

②「いいね」では足りない じきに忘れられる

③満足よりも「感動」していただこう

④あなただけの仕事に高めよう(誰でもいいは×)

 

 

3回にわたってご紹介してきました岡本太郎の

「自分の中に毒を持て」

 

わたしなりに「触発」された言葉や彼の生きざまを感じることで、より強く

「自分の人生を生きたい」

その思いが強くなりました。

 

もしあなたが日常で「これはイヤだ」な、「ちょっと変だな」と思うなら、自分のきもちに正直に、おもう方向にむかって、その一歩をふみ出してみよう!

 

前にじぶんを投げ出してみる。

はじめるのは準備がととのってからじゃない!

 

出発はいま!

このときからです!

 

 

 

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