与沢翼の書籍 「ブチ抜く力」
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強烈な ”個性と独力” の持ち主、与沢翼さんの書籍「ブチ抜く力」
本書によると与沢氏は2018年時点で
およそ70億円の純資産・負債 ”0”
それを成し遂げられたワケは、2014年に経営していた会社を解散させてしまって無一文になり、
実業家をあきらめて固定費のない「個人投資家」を選んだからだそうです。
目をつけたのは「海外不動産投資」
2015年半ばから開始したマレーシアのジョホーバルの物件を皮切りに、現在に至るまでの財をなしえたというワケです。
そんな与沢氏の投資編となる、その第3章を解説します。
①第1章(基本の法則)
すべての根底にある大原則
②第2章(ビジネスの法則)
人と群れるな。誰とも組まず単独で突っ走れ!
③第3章(投資の成功法則)
勝負は、チャンスが来る前から始まっている
④第4章(健康の法則)
一日一日を全力で。その積み重ねが大きな結果に繋がる!
⑤第5章(情報収集の法則)
情報収集も3週間。「一人突っ込み」を繰り返し、センターピンを掴まえろ!
⑥第6章(未来予想の法則)
これからの世界で起きる事を予測し、逆算して今から動こう!
第3章(投資の成功法則)
自分をワクワクさせるものを探し、乗り越える
莫大な財をなす与沢氏の手法と戦略は、何といっても先見性。
以下の「投資3本の矢」で勝負をかけています。
- 不動産投資
- 株式・保険投資
- 仮想通貨投資
1の矢は「不動産投資」
これに関してはほぼ海外がメイン。
「これからの成長が見込める」と踏んだ不動産を数々購入。
執筆時でも、ドバイ、バンコク、マレーシア、フィリピン、東京など40もの物件を所有。
取得価額でみても総額45億円超。
未完成の物件も多く、これからの10〜20年での値上がりが見込めキャピタルゲイン(保有している資産を売却して得られる売買差益)を狙っているそう。
また、売らなくても賃貸としてテナントや住居としての永続的な賃料収入を得る事もできます。
それほど価値ある資産を持つという事はお金を産んでくれます。
2の矢は「株式・保険投資」
こちらの投資も日本をはじめ海外の株式にも積極投資。
ひとつ例にとるだけでもSBIホールディングス株など短期売買を繰り返しながら最終的に「2倍」で売り抜けるなどおよそ100銘柄を売買して稼いでいるそうです。
他には中東の株で短期投資を繰り返し、更にはドバイの保険商品にも1億8,000万円を投じ、数年寝かせて利益を増やす戦法。
着実に将来を見据えた投資をし続けているワケです。
3の矢は「仮想通貨投資」
仮装通過でもリップルに1億3,500万円を投資。
最大27億円程度の含み資産となり、2018年には14億円の利益確定・出金!
やはり尋常じゃないですね・・・
勝負はチャンスが来る前から決まっている
このようにやること為すこと全てうまくいっていて、「結局は投資は運なのでは?」と思うかもしれません。
しかし本書を読むと一朝一夕でなし得たもの、または偶然なんかではないという事がわかります。
それは「準備」です。
「流行っているから」とか「いまが旬」だとか、
そんな時期にはもう投資の機会は過ぎています。
だから普段からの準備がたいせつ。
市況を見守りつづけ、反射神経を養い、いつでも出動できるようにしている。
そうでなければその「一瞬」といえるチャンスには乗れないもの。
まさに独力、周りに左右されずに見極めるのです。
与沢氏は「自らの目で投資機会を見つける」ことに長けた人間といえます。
これはなにも投資に限った心構えではありません。
普段の仕事でも、車を買うのでも家を買うのでも同じこと。
「金に糸目はつけない」というなら何も考えなくてもいいですが、お得に購入できる時や緊急事態になるまえの適切なタイミングというものがあります。
車が調子悪いのはわかっていたがまだ大丈夫。もう少し様子みよう。
その矢先に故障してしまって急に必要に迫られて安いお店、早く納車できるお店を探す・・・
ひとつの例ですが、これでは営業マンに足元を見られて主導権は握れません。
仕事ならなおさらのこと。
準備不足はお客様にご迷惑がかかるだけです。
また、投資は一発逆転・大物を狙わず「小さく」始めることをお勧めしています。
まず「小さく」始めて手応えを感じたら
”その時!”
アクセルを鬼のように踏み込むことがうまくいくコツだそうです。
「小さく」始めるとは?
別に100円からという意味ではありません。
絞りに絞った対象にだけ投資するという事です。
「あれもこれも」と ”へたな鉄砲数打ちゃ当たる” では散財してゲームオーバーです。
極限まで絞りに絞り切り、間口を小さく深く、それだけを選びましょう。
「継続」は「運」を上回る
継続させるには「変化」はつきものです。
いかに人生を変化させて生きるか。
そしてそれを「続けられる」かが勝負。
投資においても仕事でも、何より大切なのは「運」ではなく「継続力」だと断言しています。
真剣に投資を積み重ね、これは一般的な仕事にもあてはまりますが経験を増やし、力量をあげていくとどんどん高い成果を上げるようになり、「ちょっとやそっとの運」などでは敵わない結果を出すことになる。
つまり、長期的に生き残って継続し、堅実な結果を出し続けられれば、いずれは「運」を上回る圧倒的な「成績」を残す事ができます。
そうなれば自分でコントロールできない「運」に頼らず、継続して自分がコントロールし主導権を握る。
そして圧倒的な成果を出せば影響力も増し、もっと簡単にコントロールできるようになります。
だから自分が信じたこと、決めたことをやり続けましょう!
ときには変化に対応して工夫して知恵を出すのです。
現状維持では「退化」している事になります。
何度も失敗し、学び、能力を磨け
仕事であれ 恋愛であれ
生きている以上、誰しも少ないからず失敗はするでしょう。
「成功する秘訣」を教えてほしい。
このような言葉をあちこちで聞きますよね。
何ごとにおいても「絶対の必勝法」などあり得ません。
逆に「失敗しない秘訣」なら教えられます。
それは
「何もやらないこと」
です。
仕事や恋愛における「失敗」を味わい、「次はこうしよう」とレベルアップできるのも「行動を起こしている」からです。
先祖代々から人間は、いえ、きっとイヌやネコだって古来から失敗したことを繰り返さないよう遺伝子が「進化」して現在に受け継がれてきているのです。
「失敗から学べること」は進化するうえでの貢献度において計り知れません。
逆に「うまくいった」ことから学ぼうとしない人の何と多いことか。
「自分はセンスがある」「次もうまくいく」などと、ただの「偶然・運がよかっただけ」とは思わないで勝手に勘違いしているのが大多数でしょう。
失敗することで「振り返り・反省・改善」して能力が上がっていく。
これを繰り返し実行し続けることが成長、未来の自分を大きくしてくれると思うのです。
人は誰かとおなじ行動をするのが好きですよね。
群れた場合、失敗しても「人のせい、または傷のなめ合い」
うまくいけば「自分のおかげ」というおおよそ振り返ることのない、ただの生産性のない ”和気あいあい” 。
「人に乗っかる」のではなく、たとえ失敗しようとも自分で進み、極上の充実感を得たいものです。
老齢で寿命でもない限り、すべての人に10年後はきます。
何となく今を生きるな。
未来のために「いま行動」しないなんて10年後の自分に失礼だ。
未来の自分に投資しましょう!
(次回は 第4章 です)