第2章 今から新しい自分をつくる
今回も引きつづき本書をご紹介します。
青木さんは複雑な家庭環境にそだち、
3歳のときに両親が離婚。
その後、再婚相手の義理の母親から
不愉快な対象としての扱いを受けて
17歳で飛び出したそうです。
このような家庭環境で育った青木さんは
自分に対して高いセルフイメージは持つ
ことはできず卑屈になっていたそうです。
でもそれを「実の母親」が
救ってくれたそうです。
実母は青木さんの家出を聞きつけると、
半年かけて八王子市内を探しまわって
鉄工所で働く青木さんを見つけ出して
くれたと言うのです!
「世の中に自分を必要と
してくれている人がいる」
「自分はいてもいいんだ」
と、はじめて思うことができたそうです。
実の母の愛情を感じることで、これを
キッカケに青木さんのセルフイメージは
一気に高まります。
この本で学べること
- 同じ事の繰り返しの自分に気づく
- セルフイメージ力の高めかた
- 新しい自分のつくりかた
- 現状からの抜け出しかた
- 心のメンテナンスを学べる
- 信念へと昇華させる自信
第1章 人生を変える力はあなたの中にある 今回はいよいよ本編をご紹介するオススメ書籍 一生折れない自信のつくり方 [ 青木仁志 ] 前回の記事ではエピローグを[…]
”当事者意識”を持てば成功する
自分の人生をいきるうえで重要なのは
「全責任を持つ」ということ。
これは「当事者意識」を持つ
ことにつながります。
自分のことは自分でやるのは大原則では
ありますが、まわりの人への素直な
「感謝」や「気遣い」、「心遣い」
があってはじめて「当事者意識」
を持ったといえます。
「被害者意識」
甘えや依存の考えが存在し、自分にしか
興味がなく「感謝」もできません。
あなたは「あなたという企業」の
「最高経営責任者」
なのですからたやすく倒産させる訳には
いきませんね。
「自分の人生には自分が責任を持つ」
できることに焦点を合わせる
2013年に80歳でエベレスト登頂に成功した
「三浦雄一郎」さん。
青木さんは対談するという幸運に
恵まれました。
「エベレストを登っているときは、目標に向かって歩いているという感覚なのですか?」
青木さんの問いについて
「そうではありません。
今、目の前に見えるここを乗り越える。
今、ここを乗り越える。
ここを乗り越える。
この繰り返しによって8,000mの山を登っていくのです。」
人生も登山も同じだと。
目の前のことに精一杯取り組むしかない。
一度、目的・目標を定めたら、目の前の課題を黙々と乗り越えていく。
結果はあとからついてきます。
そうなのです。
”てっぺん” の目標を「見上げる」のでは
なく、いまやるべき「ちいさな目標」を
コツコツこなしていくことが大切なこと
だという事です。
この今できる事の「ちいさな行動」が
継続させるコツという事でしょう。
あまりにも大きな目標を見上げている
のでは「遠く感じる」だけで、到達する
イメージもつきにくいでしょう。
わずかでも昨日の自分より今日の自分を
進化させましょう。
「思考は現実化する」あきらめなかった人々 本日はあの有名な 「ナポレオン・ヒル」の哲学をまとめた著者である 「デニス・キンブロ」の書籍のご紹介です。 本書の[…]
「逆境」は成功のチャンス
自分の理想を追いかけていると
必ず逆境にあいます。
逆境とは得てして、成長の過程で避けて
通れない必要な課題といえます。
わたしは逆境に遭遇すると、以前までは
「なんで俺なの?」
とマイナスに考え、ツイてない、運が悪い
などと、いつまでも生産性のない思考の
スパイラルに巻き込まれていました。
しかし、今はそんなことはありません。
今はこのように考えることができる
ようになりました。
自分が苦手にしていたり今の力量では
乗り越えられないような”丁度いい程度”
の課題を神様が与えてくれているのだ。
これは「成長のチャンスだ!」
このような思考が習慣化すると、雑念が
ないので取り組むスピードも状況判断も
驚くほど速くなることに気付きました。
要は「考え方」ひとつなのです。
「逆境は幸せの前奏曲。あらゆる逆境には、必ずそれと同等か、それ以上の成功の種が隠されている」
苦しんだ分だけ、観点が磨かれ、出来ないことが出来るようになります。体験からのみ真の自信が形成されるのです。
「素直に生きる」は成功の近道
あまたある書籍のなかに頻繁にでてくる
ワードは何でしょう?
わたしが思うに「素直」という言葉では
ないでしょうか。
現在だけでなく、歴代の成功者たちの
至極の言葉や書籍などで必ず問われる
「学ぶ姿勢」のことです。
だいたの人が「変わりたい」とか
「成功したい」という願望や期待を
持って本を手にとります。
そして
- 「この本なら自分を変えるヒントがあるはず」
などと期待に胸を弾ませて読み出します。
しかし困ったことに読み終わったときは
「興奮」しているのに読むことで満足して
しまい、「やるべき具体的行動」が書かれ
ているにもかかわらずそれを実行しよう
としない。
そのため、何を目標にしても継続、
習慣化されないまま元の自分に
戻ってしまいます。
もともとは、書籍に書いてあることを
「参考にして実行しよう!」と思って
購読しておきながら、それをしないのは
なぜでしょう。
ビジネスマンのための習慣力養成講座(著者:小宮一慶) ビジネスマンのための「習慣力」養成講座 (ディスカヴァー携書)[本/雑誌] / 小宮一慶/〔著〕 […]
これには「3つ」の要素があげます。
- 「そんなハズはない」と疑う
- 忘れてしまう
- 強制力がない
①は論外ですね。
こちらから教えを乞いておきながら
「ウソだ!」と否定してしまう。
まさに「素直」の真逆。
成功者がせっかく丁寧に書いているのに
「そんなんで成功できたら苦労しない」
などとやりもしないのに勝手に采配して
判断して結局、何もやらない。
学ぶなら素直にマネして行動しましょう。
②は圧倒的に多い要素だと思います。
人はどんなに嫌な目にあっても、
忘れてしまう生き物だからです。
その時やる気がわき、立てた志や情熱を
「いかに忘れないようにするか」が
大きな課題でしょう。
それぞれ工夫や知恵を絞って対策する
ことが求められますが、スタンダード
なのが「書く」ということだと思います。
記憶だけではあてになりませんから。
③は自分を律することができる立派な人
なら必要ないですが、やはり強制力がない
と続けるのは大変です。
習慣化できるようになるまでにいつくもの
「言い訳」や「誘惑」さらには「周りから
の邪魔」がはいり、いつの間にかそちらへ
流れてしまうからです。
だれも「やらない事」に対して
怒ってくれませんから。
「第2章」のまとめ
①自分の運命は自分持ち
②「当事者意識」を持とう
③目の前のことに全力でコツコツこなす
④逆境は自分を成長させるチャンス!
⑤素直に生きると圧倒的に成功しやすい
さまざまな逆境を乗り越えてきた青木さんの書
青木さんは信じる力のつくり方について
このように述べています。
- 自分を信じる力は「経験」からしか養われません。
それでは今回の記事の最後の言葉を
青木さんの一節をご紹介することで
終わりにします。
何を言っても、何をやっても、結局あなたの人生で起こったことは、すべてあなたにはね返ってきます。自分の人生は自分で舵を取るしかありません。
そうです、できる、できないではなく
「もう、やるしかない」
のです。
次回は「第3章」をご紹介いたします。
アルカトラズからの脱出 (画像引用:Amazon.com) 実際にあった「脱獄事件」を題材にした映画 「アルカトラズからの脱出」 今回ご紹介する映画はスカッ[…]
こちらは「マンガ」バージョン